AI面接ができる採用管理システム(ATS)とは?「面接官を助けるAI」と「面接をするAI」の違い
公開: 2026/07/26 / 更新: 2026/09/15 執筆: QRUU 編集部
採用管理システム(ATS)で「AI面接対応」と書かれた機能は、大きく2種類に分かれます。面接官を助けるAI(応募書類の要約、面接の文字起こし、評価コメントの下書きなど)の場合、面接そのものは人が行います。一方、面接をするAIなら、面接官が面接に出る時間が減ります。どちらも同じ言葉で紹介されるため、導入してから「思っていたものと違った」と気づくことがあります。
「AI面接対応」と書かれていても、中身は2種類ある
採用管理システムを比べていると、「AI」「AI面接」「AI面接アシスタント」といった言葉をよく目にします。ただし、これらが指す機能は製品によって違います。検索結果や比較記事では2種類のAIが同じ「AI面接」という言葉で並んでおり、製品ページを読んだだけでは区別がつきにくくなっています。
なお、採用管理システムの選び方全般は、採用管理システムとは?比較のポイントと選び方にまとめています。候補にする製品がまだ決まっていなければ、先にそちらを読んでください。
| 観点 | 面接官を助けるAI | 面接をするAI |
|---|---|---|
| 面接をするのは | 人(面接官) | AI |
| 主な機能 | 書類選考のサポート、面接の文字起こし、評価コメントの下書き | 応募者への質問と、回答に応じた深掘り、評価レポートの作成 |
| 日程調整 | 残る | なくなる(応募者が都合のよい時間に面接を受ける) |
| 面接官が面接に出る時間 | 変わらない | 減る |
| 効く場面 | 面接はできているが、記録や共有、評価の言語化に時間がかかっている | 日程の調整や、面接に出る時間が負担になっている |
| 提供される形 | 採用管理システムの機能のひとつ(使えるプランや料金は製品による) | AI面接専用のツール、または採用管理システムと一体のサービス |
面接官を助けるAI
面接は人が行い、その前後の作業をAIが手伝うタイプです。採用管理システムに組み込まれている「AI」には、このタイプにあたるものがあります。
- 書類選考のサポート(応募書類の要約など)
- 面接の文字起こしと要約
- 評価コメントの下書き作成
- 応募者へ送るメール文面の作成
ただし、面接官が面接に出る時間は変わらず、日程調整も残ります。また、こうしたAI機能は、上位のプランだけで提供されていたり、別料金になっていたりすることがあります。検討するときは、標準の機能に含まれるのか、追加の費用がかかるのかを確認してください。
面接をするAI
AIが応募者と直接やり取りして、一次面接を行うタイプです。応募者は都合のよい時間に面接を受けられるため日程調整が要らず、面接官が一次面接に出る必要もありません。
このタイプは、あらかじめ決めた質問に応募者が答えて録画する「録画型」と、回答に応じてその場で次の質問を組み立てる「対話型」に分かれます。どちらを選ぶかで、どこまで深く聞けるかが変わります。違いはAI面接とは?の記事で詳しく説明しています。
対話型の深掘りで確かめられるのは、回答の具体性や一貫性までです。そのため、合否は最終的に人が決めるようにします。AIの評価をもとに応募者を自動で次の選考へ進める製品を使う場合も、この点は変わりません。替え玉やディープフェイクへの対策は、製品によって違います(QRUUは本人確認を行っていません)。
自社にどちらが必要かの見分け方
どちらが必要かは、採用のどの段階で困っているかによって決まります。
- 日程が合わず、面接がなかなか組めない → 面接をするAI
- 応募は来ているが対応が追いつかず、連絡が遅れて辞退されている → 面接をするAI
- 面接のあとの記録や共有が後回しになっている → 面接官を助けるAI
- 面接官によって評価がばらついている → 面接をするAI(質問をそろえられる)
両方が必要なら、一次面接はAIに任せ、二次面接以降は記録の作成をAIに手伝ってもらう、という分け方ができます。
別々に契約するときに確認すること
面接をするAIは、採用管理システムとは別の製品として提供されていることがあります。この場合、面接と選考の管理が2つのサービスに分かれるため、結果の受け渡しに手間がかかったり、情報が食い違ったりしやすくなります。
- 面接の結果(評価・録画)が、採用管理システム側の応募者情報に自動で入るか
- 入らない場合、誰がいつ入力するのか
- 応募者の選考状況が2つの画面でずれないか
- 連携に追加費用や開発作業が必要か
これらを確かめないまま使い始めると、面接の時間は減っても、結果の入力や、2つの画面を見比べる作業が増えることがあります。導入する前に、面接が終わってから次の連絡を出すまでの流れを、実際の画面で一通り試しておきましょう。
QRUUは、対話型のAI面接と採用管理をひとつのサービスとして提供しています。面接が終わると、根拠となる発言を引用した評価レポートが、そのまま応募者の情報として残るため、結果を別の画面に入力し直す必要はありません。
比較時のチェックリスト
- その「AI面接」は、面接官を助けるAIか、面接をするAIか
- 面接をするAIなら、録画型か対話型か(深掘りができるか)
- AI機能は標準で使えるか、追加の費用がかかるか
- 面接の結果が採用管理システムに自動で残るか、手で入力する必要があるか
- 評価の根拠(どの発言をもとにした評価か)を人があとから確認できるか
- 最終判断を人が行う運用になっているか
よくある質問
- 「AI面接アシスタント」と「AI面接」は違うものですか?
- 違うことがあります。「AI面接アシスタント」が、面接の文字起こしや評価コメントの下書きで面接官を助ける機能を指す場合、面接は人が行います。面接をするAIかどうかは、応募者がいつ、誰と話すのかを確かめると分かります。
- 採用管理システムを入れ替えずに、AI面接だけ追加できますか?
- AI面接ツールを別途契約すれば追加できます。ただし、面接の結果が今の採用管理システムに自動で入らないこともあるため、手で入力し直す必要があるかを事前に確認してください。
- AI面接の結果は、採用管理システムにどう残りますか?
- 製品によって異なります。評価の点数だけが残るもの、録画と文字起こしまで残るもの、判断の根拠になった発言が引用つきで残るものがあります。比べるときは、評価の理由を人があとから確かめられるかを見ます。
- QRUUはどちらのタイプですか?
- 「面接をするAI」で、方式は対話型です。応募者と選考状況の管理も同じサービスでできるため、AI面接ツールと採用管理システムを別々に契約する必要がありません。